それは一つの“違和感”から始まった
幹部候補として迎えた人物の「違和感」から始まった
202X年某月。
当社は大手人材紹介会社を通じて、ある男性候補者をCOO(最高執行責任者)ポジションの執行役員候補として採用しました。
推薦理由は「上場企業での豊富なマネジメント経験」「複数事業部の統括実績」「自走型リーダーとしての実績」など。
紹介時のレジュメは申し分なく、面接でも流暢な話しぶりと経営知識を印象づけていました。
しかし、入社からわずか数週間で、社内にはある“違和感”が広がり始めました。
自走型どころか、基本的な業務遂行も困難
COOポジションとして期待されたリーダーシップや戦略的視点はまったく見られず、部門横断のプロジェクトでも指示が曖昧。
「資料を読むだけで話が進まない」
「具体的な意思決定を避けている」
「メンバーの意見をそのまま繰り返すだけ」
部門長たちからのこうした報告が立て続けに届く中、「この人は、本当に経歴通りの人物なのだろうか?」という疑問が社内で浮上しました。
次回へ続く…
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